みなさんこんにちは、股関節専門治療家のクリスです。
変形性股関節症を持つ方は共通してある症状をもっている人が多くいます。
この関連性をを研究することで変形性股関節症の痛みを
軽減できるヒントが隠されているのではと考えています。
今回紹介する症状は私の経営する整体院独自のデータなので
全国的に調査すればズレているかもしれませんが、
そのようなビックデータを全国的に収集するのは難しく
今後もデータが出ることもないと思うので独自にコツコツとデータを取って
それを痛みの改善に役立てていきます。
いくつかあるうちの症状の中から今回は外反母趾について解説していきます。
外反母趾とは
外反母趾はこのブログを読む年齢でしたらほとんどの方が一度は聞いたことがある病名だと思います。
母趾というのは足の親指の事です。ちなみに足のゆびを漢字で書く時は指ではなく趾と書きます。
外反とは体の中心から外に向いているという意味です。片方の足だけに注目すると内側に向いている感じなので混乱する人も多いようです。
この外反母趾がひどくなると靴を履くと痛くて歩けなくなることもあります。
変形がひどいと手術が必要なケースもあります。
なぜ、変形性股関節症の患者に外反母趾が多いのか?
この質問には二つのパターンが考えられます。
一つは外反母趾が先に発生しそれが変形性股関節症の原因の一つになっているケース
もう一つは変形性股関節症がありそれが原因で外反母趾に徐々になっていくケース
それぞれのパターンを深堀りしてみましょう。
外反母趾が先に発生するケース
外反母趾があると母趾側に体重がかかりにくくなり足の外側に体重をかける傾向があります。
靴の外側が減りやすくなるパターンです。
外側に負荷がかかると股関節や外側の筋肉に負荷がかかり
元々臼蓋形成不全でかぶりが浅い人などは特に負担がかかります。
この負荷が徐々に積み重なり軟骨の減少や股関節の変形に影響を与える可能性があります。
変形性関節症の原因はわかっておらず遺伝的な要因もあるので
外反母趾が変形性股関節症を引き起こすかというのを証明する事は難しい事です。
変形性股関節症がありその影響で外反母趾が発生するケース
これも可能性としてはあると思います。
股関節に痛みがあるとまず痛みがある方の足には体重をかけなくなります。
そして痛みがある方の足はしっかり体重をかけると怖いのでやや外側に体重をかけます。
そうすると母趾にほとんど体重をかけなくなり母趾を動かす筋力が弱まり偏平足になったり外反母趾になります。
またヘバーデン結節の時にも書きましたが変形性関節症をどこかにもっている人は
他の関節にも変形が起きやすい傾向があります。
そのため足の母趾にも負荷がかると普通の人よりも外反母趾が起きるリスクが高い可能性があります。
外反母趾を治療すれば変形性股関節症も改善するか?
結論から言うと変形自体は改善する事は難しいですが痛みを緩和することは出来ます。
外反母趾があることによって股関節の痛みを増強する事は確かです。
現に外反母趾を改善するためのテーピングをして足の重心を内側にかけやすくすると股関節の痛みが緩和される事が多々あります。
これはあくまでも私の経験に基づくデータですが。
足の指にはまだ痛みが出ていなくても外反母趾がある人はバランスが崩れている可能性があります。
一度外反母趾の専門家に受診する事をお勧めします。
まとめ
痛みがあると常にかかとでしか足をつけなかったり小指側にばっかり体重をかけるのでタコができていたりする人が多いです。
外反母趾の他にも偏平足や巻き爪など足のトラブルをしっかりケアすることで痛みを緩和する事ができるかもしれません。
股関節の痛みに悩まされそこにばっかり意識がいっているかもしれませんが
他の部位にもスポットを当ててトータル的に体を良くしていく事が重要です。